コミュニケーションバリアを超えてチームワーク力を高める方法
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サッカーチームであれ、バンドであれ、レスキュー隊であれ、成功するすべてのチームに共通しているのは、チームワーク力があるということです。各チームメンバーは、計画とチーム内での自分の役割を理解しています。そして、チームワーク力が欠けているメンバーが1人でもいれば、試合やショー、ミッション全体が混乱してしまうことを知っています。
職場のチームでも同じことが言えます。プロジェクトの期限と目標を達成するには、全員が団結力を高める必要があります。残念ながら、これは言うほど簡単ではありません。Lucid の委託で実施された最近の調査では、回答者の 41% がプロジェクトの弱点を懸念しており、チームワーク力が欠けていると感じると回答しました。
プロジェクトの引き継ぎの不備や、頻繁なコミュニケーションミス、時間の浪費があまりにも一般的になってしまい、今日の複雑な仕事環境の避けられない副作用として、多くのチームが不整合を受け入れてしまってるようです。
しかし、チームはこのような理想的ではない仕事の仕方に満足する必要はありませんし、満足してはいけません。
チームワーク力を高める方法を理解するには、まず問題の根本原因を突き止める必要があります。幸いなことに、最近行った弊社の調査に対する回答から、チームのコミュニケーションを最も一般的に妨げるバリアがいくつか明らかになりました。どれがあなたのチームに当てはまるか(また、それぞれのチームワーク力を高めるためのヒント)を確認してください。
チームワークの大切さ
チームワークが取れている状態とは、部門別または部門横断型のチームの全メンバーが、特定の時点でのチームの目標、優先順位、計画を理解している状態を指します。
チームワ ークは意見の一致とは異なりますのでご注意ください。団結力のあるチームでも意見の相違はよくあり、むしろイノベーションにとって欠かせない部分です。チームワーク力が高いチームは反対意見を効果的に伝え、それぞれの意見を考慮し、一緒に前進する方法について合意できるということです。
チームワークのメリット
チームワークを高める価値はどこにあるのでしょうか。チームの足並みが揃うと、以下のようなメリットがあります。
- 伝達ミスが減る:役割や目的を誤解してミスを犯し、不快な思いをする経験は、団結力のあるチームではほとんどありません。このようなチームは、記憶に頼るだけでは不十分であることを理解しているため、情報をできるだけ明確に伝え、文書化する方法を身につけています。
- チームが団結していると、プロジェクトが業務フローの各段階を経ても、チーム内で情報が失われることはほとんどありません。その結果、効率が高まり、締め切りに遅れることもめったにありません。
- アジリティが高まる:チームワークを達成するだけでなく維持する方法を知っているチームは、変化やフィードバックに迅速に対応できます。そのようなチームは情報の共有と意思決定に優れているため、突然の変化があっても完全に軌道を外れることはありません。
チームワークを妨げる最大のコミュニケーションバリア(と克服する方法)
チームワークとは、あるチームにはあって、別のチームにはないというものではありません。どのチームでも、障害を計画的に特定し、取り除けば、チームワーク力を高めることができます。
ここでは、チームワークを向上するにあたってにありがちな最大の課題を紹介します。
1. チームの目標設定に時間がかかりすぎる
メール、インスタントメッセージ、会議などで、複雑なプロジェクトを誰かに説明するのにどれだけの時間を費やしたかを考えてみてください。新しいチームメンバーがプロジェクトに参加するときには、同じ説明を再度行う必要があります。言葉は誤解や混乱を招きやすいため、複雑な内容を明確にするために言葉を増やすのは効率的ではありません。
Lucid の調査によると、驚くべきことに、社会人の4分の1以上(28%)がプロジェクトの状況やチームメンバー、その他の詳細を視覚化する明確な方法を持っていないことがわかりました。このような状況では、プロジェクトの情報を迅速に理解するための簡単な手段が欠けているため、チームは認識を合わせるために多くの時間を費やすことになります。
解決策:ビジュアルツールを使用して共通の理解を生み出す
最も複雑な概念でさえ、ビジュアルツールを使うことでスムーズに共通認識を生み出せます。調査の回答者もこれに同意しており、76% が共通の理解を得るためにビジュアルツールがとても重要または極めて重要であると回答しています。チームがこれらのビジュアルデザインを迅速に作成し共有できれば、さらに効率的にチームワークを高めることができます。
プロジェクトプロセスのさまざまな段階(たとえば、コンテンツマーケティングの業務フロー)を入力する代わりに、簡単に図を作成して共有できると想像してみてください。編集者、ライター、デザイナーは、制作プロセス全体とその中の担当部分をわずか数分で理解することができ、誤解する余地がほとんどありません。
プロの便利な機能:作図が難しそうに思える場合は、任意のプロンプトを入力し、Lucidchart で図を自動生成してみてください。
2. チームワークを実現するために会議のみに頼ってしまう
プロジェクトの最新情報を共有する唯一の手段として会議を使うことは非効率で、疲れるだけでなく、会議に出席できなかった人に大きな知識のギャップを残します 。また、出席した人にとっても、会議の間に多くの変更があり、チームの足並みが揃うよりも揃わないことの方が多いかもしれません。
実際、当社の調査での 28% が、プロジェクトの状況について確信が持てないことがあると回答しています。 会議はもううんざりだということには全員が同意すると思いますが、代わりにチームでできることは何でしょうか。
解決策:非同期チャネルを活用する
非同期コラボレーションは、足並みの揃ったチームにとって不可欠なスキルであり活動です。非同期で共同作業を行うことにより、チームは会議を減らしつつも、プロジェクトに関する最新情報を継続的に把握できます。
もちろん、非同期作業とは、単に会議をキャンセルして最善の結果を期待することを意味するものではありません。それには、適切なツールとプロセスを用いた意図的かつ戦略的な取り組みが必要です。チームが会議をしないことで失うリスクのある最も重要な要素の1つは、目標、タイムライン、役割、プロセスに関するコンテキストです。
非同期コラボレーションを機能させるには、ビジュアルや録画など、他の手段でこのコンテキストを提供することに重点を置きます。Lucid のようなビジュアルコラボレーションソフトウェアを使用すると、チームは図やタイムライン、その他のビジュアルで質問がある箇所に直接コメントや付箋を残すことができるので、会議を待つ必要がありません。
プロの便利な機能:Lucid を Zight や Loom と統合して、ビジュアルコラボレーションの力と録画を組み合わせ、非同期で共同作業するスキルを習得しましょう。
3. チームで使用するツールが多すぎる
現代のチームは、プロジェクト管理ソフト、ビデオ会議ツール、メール、インスタントメッセージなど、さまざまなツールを業務フロー内で使用しています。これらのツールにはそれぞれの価値がありますが、使うツールが多すぎると意図しない結果が生じることがあります。実際、Lucid の調査によると、回答者の32%が「複数のアプリケーションを組み合わせて使用すると、プロジェクトチームの足並みが揃わない」と回答しています。
チームで使用するツールが多ければ多いほど、ツール間を行き来したり、新しいインターフェースについて学んだり、プロジェクトの最新情報を見つけたりするのに多くの時間を費やすことになります。
解決策:チームの技術スタックを標準化する
まず、チームが使用するツールとそのタイミングを標準化する機会を探ります。たとえば、シンプルな進捗情報はチームの Slack チャンネルで共有し、ブレインストーミングや計画など、高いチームワークが必要なアクティビティはビジュアルコラボレーションソフトウェアで行うように決めるのも良いでしょう。このようにして、チーム全体でコラボレーションや意思決定の方法について合意を形成し、曖昧さをなくすことができます。
次に、ツールが提供するアプリ連携機能を活用します。チームが作業によってツールを切り替える必要がないように、コミュニケーションと情報共有を効率化する方法を探りましょう。
プロの便利な機能:1つの共有プラットフォームで Lucidchart を様々な図の作成に使用し、Lucidspark のオンラインホワイトボードを活用すれば、チームはプロジェクトの業務フロー全体で Lucid を活用できます。ユニバーサルキャンバスを使用すると、製品間のシームレスな切り替えが簡単になり、必要なときに専用のツールセットを利用できます。
4. 適切なプロジェクト情報を見つけられない
会議で共有された重要な文書が必要なときに見つからないというのはよくある問題ですね。メールのスレ ッドを調べたり、さまざまな共有ドライブを検索したりして、結局1時間近く費やした挙げ句、必要な文書の古いバージョンしか見つからないこともありますよね。
Slack、メール、ミーティング、Google Docs、Figma ファイルなど、さまざまなアプリやソフトで情報が共有されていると、関連するプロジェクト資料をどこで探せばよいかわからなくなることがありますね。実際、Lucid の調査によると、回答者の3分の1がプロジェクトの資料をどこで見つければよいかわからないと答えています。このような混乱は苛立たしいだけでなく、かなりの時間を浪費しますが、幸いなことに、避けることも可能です。
解決策:信頼できる唯一の情報源(SSOT) を作成する
チームが日常業務で使用するツール数が2、3個を超える場合は、信頼できる唯一の情報源(SSOT)が役立ちます。SSOT の目標は、プロジェクトのすべての資料とコミュニケーションを1か所に集約し、チームが常に最新情報をどこで確認すればよいかを把握できるようにすることです。
信頼できる唯一の情報源を作成する方法
チームが実際に使いたくなるような信頼できる唯一の情報源を作成するためのステップご とのガイドを参照してください。(このガイドは英語のみとなります。予めご了承ください。)
ガイドを入手チームワーク力を最大限に強化するため、SSOT には、チームの役割と責任、連絡先、勤務時間、チームの使命、よく使われる資料やテンプレート、プロジェクトのタイムラインを含める必要があります。
別個の目的を果たす既存のツールを置き換える必要はなく、1つにまとめることが重要です。たとえば、チームは Figma、Microsoft、Google など、他の場所からのリンクを共有のチームスペースに埋め込むことで、Lucid を SSOT として使用できます。
プロの便利な機能:Lucid では、作業を調整するためのワンストップショップとしてチームハブを作成できるようになりました。ここでは、チームスペースをピン留めし、チームのすべての情報と資料を一元管理できます。
5. タスクの優先順位が明確でない
当社の調査によると、29%の社会人が、ブレインストーミングやプロジェクトキックオフの後、次のステップを明確に理解していないことが多いと答えています。
チーム別のの役割や個々のスケジュールの認識が合っていないと、締め切りに間に合わなかったり、作業が重複してしまったり、初回に明確にすべきだったことを追って後に明確にするために、会議をを重ねる必要が出てきたりします。
解決策:決定事項を文書化する
会議で決定事項が下された場合は、必ず SSOT などの共有スペースに記録しましょう。文書を自然に作成するには、オンラインファーストのコラボレーションを実践します。つまり、あらゆるコラボレーションの場面でオンライン上の手段を使用するのです。
たとえば、チームが会議中にビジュアルコラボレーションソフトウェアを使用してブレインストーミングを行う場合、すべてのアイデアの記録を共有スペースで作成することができます。そうすれば、会議中または会議後に、同じ文書内でこれらのアイデアを整理して優先順位を付けることができます。
こうすることで、チーム全体(決定事項に関与していないメンバーを含む)が共有文書を参照し、次のステップを素早く理解できます。
プロの便利な機能:Lucid では、ビジュアルアクティビティ を使用してチームメンバー全員の入力をキャプチャできます。その後、Slack との AI 統合により、チームが最も頻繁に使用する文書を自動で要約して共有できます。
Lucid でチームワーク力を高める
Lucid ビジュアルコラボレーションスイートは、アイデア出しからプロジェクトの実践まで、業務フローのあらゆる段階でチームワークを向上させる機能を備えています。実際、ユーザーの 83% が、Lucid によってハイブリッドチーム間のチームワークが改善されたと回答しています(Lucid ユーザーを対象とした最近の調査いわく)。
Lucidを使用すると、チームは次のことが実現できます。
- 共有文書上で共同作業、問題解決、意思決定を一緒に行えます。
- Lucidのインテリジェントな機能を使用して、これまでよりも速くビジュアルを作成、解釈できます。
- すべての主要なプロジェクト資料とコミュニケーションを一元管理するためのチームハブを作成できます。
Lucid について
Lucid Software は、チームが将来を見据え、築くための支援に特化したビジュアルコラボレーションの先駆者でありリーダーです。その製品である Lucidchart、Lucidspark、Lucidscale を活用することで、チームはアイデア出しから実行に至るまで共通のビジョンを抱き、複雑な内容も分かりやすく理解できるビジュアル主体のコミュニケーションをあらゆる場所から実現できるようになります。Lucid は、Google、GE、NBC Universal などの顧客や、Fortune 500 企業の 99% を始めとする世界中の主要企業にサービスを提供しています。Lucid は、Google、Atlassian、Microsoft などの業界の主要企業と提携しており、創業以来、製品、事業内容と企業文化を称える各種の賞を多数受賞しています。詳細は lucid.co を参照してください。